引っ越しや新生活の前の断捨離の際に悩むのが、大量の教科書やノートの処分 です。
長年使ってきた資料を捨てるのは惜しいですが、そのまま保管しておくと場所を取ります。そこでおすすめなのが、教科書やノートの電子化です。
この記事では、手間をかけずに高品質に電子化する方法を解説します。オススメの方法をまとめると、以下の2つの方法となります。自炊とは、本を裁断してからスキャンし電子化することです。このページでは、電子化に必要な道具や長期保存の方法も紹介します。
①教科書の電子化には「自炊業者」を利用する
②ノートやプリントは「iX1600 スキャナー」で自炊する
下の2つの画像は、「iX1600スキャナーとスキャンする前のノート」と、「スキャンした後した後のノート」です。70冊ほどのノートのスキャンを5時間ほどで完了できました。


ノートと教科書の電子化方法の比較
「ノート・プリント」と「教科書」とは、学校で用いる書類という点では似ていますが、オススメの電子化方法は異なります。
「ノート」や「プリント」は、背表紙がなく、個人でもきれいに裁断しやすいです。このため、「ノート・プリント」の電子化は、個人で実施することがオススメです。また、自炊業者は書籍の電子化を前提としており、「ノート」や「プリント」の依頼は基本的におこなえないという理由もあります。スキャナーとしては、Scansnap iX1600が、普及度が高くYouTubeの無料の紹介動画があるため使いやすいです。
一方で「教科書」は、出版社が製本しているため、丈夫で背表紙が固く、個人できれいに裁断することが難しいです。このため、教科書は自炊業者に依頼してデータ化してもらうことがオススメです。
表. 「ノート・プリント」と「教科書」と電子化の比較
ノート・プリント | 教科書 | |
おすすめ方法 | iX1600スキャナーで自炊 | 自炊業者に依頼 |
裁断の難しさ | 裁断しやすい | 背表紙が固く難しい |
スキャンの手間 | 自分でスキャン | 業者に任せるので不要 |
OCR処理 | iX1600の機能で対応 | 自動処理あり |
コスト | 裁断機+スキャナーの初期投資数万円が必要 | 1冊数百円~ |
ノートやプリントの電子化は「iX1600」で自炊
ノートやプリントは裁断が容易です。このため、スキャナーと裁断機を購入して、個人でスキャンを実施できます。
また電子化の自炊業者には、ノートやプリントの電子化を依頼することが難しいです。この点からもめ、ノートやプリントを電子化する場合は個人でスキャンすることがベターです。
ノートの電子化の流れ
ノートは 背表紙が柔らかく、裁断しやすい ため、自分で電子化が可能です。ノートの電子化の流れは以下の通り、裁断・スキャン・データ化を自分で進めていく流れになります。
ノートの電子化の流れ
• 裁断機(PK-213)で背表紙をカット
• スキャナー(iX1600)にセットし、一括スキャン(OCR処理をかけてPDF化)
• PDFデータをDVD-Rに保管
プリント類も同様にスキャンできるます。スキャナー「ScanSnap iX1600」は、個人での電子化に必須の王道ツールです。このスキャナーを使えば、大量のノートやプリントを簡単に電子化できます。

王道のスキャナー iX1600とは?
個人で本の電子化をする上で、王道のスキャナーが存在します。その王道のスキャナーがScanSnap iX1600です。このスキャナーは紙の書類を高速・高画質でスキャンできるのは当然ですが、多くの方が使用しているため、使用法の紹介動画がYouTube上に豊富にあり使いやすいです。
王道のスキャナーiX1600の特徴
✅ 両面同時スキャンが可能 で効率的
✅ OCR機能付き で文字検索ができる
✅ Wi-Fi対応 でPCやスマホに直接保存できる
✅YouTube上に使用法の紹介動画が豊富
私は以下の動画を参考に、ScanSnapの設定や使用方法を確認しました。ScanSnap iX1600はわかりやすい動画がたくさんあるので、自炊スキャナーとして王道です。
A3サイズをスキャンする際の注意点
iX1600はA4サイズまで対応 ですが、A3サイズの資料をスキャンする場合は「専用のキャリアシート」 を使用する必要があります。
・A3の紙を半分に折り、キャリアシートに挟んでスキャン
・自動的に結合処理され、A3の画像として保存
A3サイズのプリントや大判ノートを電子化する際には、「ScanSnap A3キャリアシート」 が必要です。キャリアシートは非純正が安くてオススメです。
自炊におすすめの裁断機「PLUS PK-213」
ノートやプリントをスキャンするには、紙をバラバラにする必要 があります。
裁断機「PLUS PK-213」は、コンパクトに折りたためるという特徴があり、自炊に最適な裁断機です。
裁断機「PLUS PK-213」の特徴
・厚みのあるノートも一発裁断(5mmまで)
・A4サイズもカット可能
・コンパクトで家庭でも保管しやすい
ただし、裁断機には絶対的な王道的な機種がありません。スキャナーにはiX1600という絶対的な王道があることと大きく異なります。
もし裁断できるページ数を多くしたい場合は、「PLUS PK-213」より大きな裁断機を購入する必要があります。例えば、「PLUS PK-513LN」を用いると、厚さ15 mmまでの本を裁断できます。ただし、厚い本の裁断を個人で行うことは困難なため、本の電子化は自炊業者に依頼することがオススメです。

電子化したデータはDVD-Rで長期保存
電子化したデータを保存する際、長期間の保存性を考えると「DVD-R」が最適です。DVD-Rによる保管が最適な理由は、長期保管に適しているためです。もし、Google driveなどのクラウドストレージ契約費用が気にならない場合は、クラウドストレージサービスと契約することも有力な候補となります。
DVD-Rが最適な理由
・HDDやSSDは経年劣化する → 10年後に読めなくなる可能性
・クラウドは年間契約の費用がかかる。
・DVD-Rは適切に保管すれば長期データ保持可能
教科書の電子化は「自炊業者」に依頼するべき理由
教科書の電子化は、自炊業者を利用することがオススメです。
教科書を自分でスキャンしようとすると、次のような問題が発生します。このため、教科書の電子化は、自炊業者に依頼することをオススメします。
特に、市販の裁断機では背表紙をうまく切れないことが多いため、裁断に失敗するとページがやぶれてしまい、スキャン時に手間がかかります。
自炊業者に依頼すると、裁断・スキャン・データ化 をすべて代行してくれます。価格は1冊あたり数百円~ とリーズナブルなので、教科書の電子化は 自炊業者に頼むのがベターです。自炊業者は、裁断ミスがなく、綺麗にスキャンしてもらえます。
一方で、個人でスキャナーを用いて電子化を行う場合でも、自炊高品質なスキャンを実施し、OCR処理で検索可能なPDFを作成することは可能です。
私は、スキャンピーという自炊業者を使用しています。過去にスキャンピーに依頼した際には、「OCRオプション」と「フルカラーオプション」をつけて約300冊を約7万円と一冊当たり240円程度で電子化することができました。他にも似たような自炊業者が多くあると思います。
電子書籍のメリット
そもそも所有する本を少なくするために、電子書籍で購入することがオススメです。
電子書籍はPCやスマホ、タブレットで、欲しい本をすぐに読むことが便利です。ただし、スマホなどで電子書籍を読むと、目が疲れてしまいます。
目の疲れを少なくするために「電子ペーパー」というデバイスが多くの会社から発売されています。例えば、AmazonのKindleなどがあります。スキャナーでPDFに電子化した本も、Kindleでは簡単に読むことができます。
まとめ
このページでは、本を電子化する際のオススメの方法を紹介しました。
引っ越しや断捨離を機に、教科書・ノートを電子化することで、スペースを節約しながら大切な資料を残せます。電子化に関する主なまとめは以下の通りです。
・ノートやプリントは「ScanSnap iX1600」で自炊し、自由に管理
・裁断には「PLUS PK-213」を使用し、スムーズに作業
・スキャンしたデータは「DVD-R」に保存し、長期保管
・教科書は「自炊業者」に依頼し、手軽にスキャンを実現
今回紹介した電子化方法が参考になれば幸いです。

