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理系学生、理系院生にオススメのTOEIC対策、最短で効率的な勉強法

この記事では、理系学生向けに短い時間でTOEICを対策する方法を紹介しようと思います。

TOEICは就職活動や大学院入試で必要とされることがある英語のテストです。どのテストにも入れることですが、テストには傾向が存在しそれに対策することによって、テストの点数を比較的短い時間であげることできます。理系学生は、授業や研究など比較的TOEICなどのテストの対策をする時間がとりずらい環境にいることが多いです。世の中にはTOEICの対策方法が数多く紹介されていますが、テストを受ける前の最低限の対策方法というものはあまり紹介されていません。そこで、この記事ではTOEICを受ける前にこれだけはやっておいたほうが良い効率的な対策方法を紹介しようと思います。

結論になりますが対策に関しては、まずTOEIC対策参考書をおこなうのが良いと思います。そして同時かその後、空き時間などを活用し単語の暗記や文法の復習をおこなうのが良いと思います。そして最後にTOEICの公式問題集を解くことで時間も含めて形式に完全に適応できると思います。このプロセスであれば最短で二週間、単語の学習に十分な時間をさいても四週間程度で忙しいかたでも初めてのTOEICの対策ができると思います。なぜ、このようなプロセスが有効なのかについては以下で詳しく紹介します。

TOEICの形式

多くの場合、就活などではTOEICのうちTOEIC L&R TESTをうけることとなります。以下は、TOEIC L&R TEST を単にTOEICとして、対策法を紹介しようと思います。TOEICは7つのセクションから構成され、大きくリスニングとリーディングに関する問題の二つに分けられます。スピーキングとライティングに関する問題は出題されません。

下の表に、各セクションの大まかな内容とそれを解くために必要な英語力を簡単に紹介しています。はじめの4つのセクションはリスニングに関するセクションで、残りの3つのセクションがリーディングに関するセクションです。リーディングで出題されるのは文法問題と文章読解問題です。このため、TOEICでは「リスニング力」「文法力」「文章読解力」の大きくわけて三つの英語力が問題の解答に必要とされます。

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TOEICの構成とそれぞれのセクションに必要とされる英語力

どのような対策が必要?

まず、英語の読解に必要とされる力を分解すると語彙力文法力英文読解力リスニング力スピーキング力リーディング力話題に関する知識の6つになります。

これらのうち、TOEICでは効果的な強化するべきなのは語彙です。一見すると、語彙というのは時間がかかりそうに思えて非効率そうに思えます。しかし、TOEICの英文読解ではセンター試験のように短い時間で問題を回答することが求められるため、出題される語彙を知っているか知っていないかが解答に大きな影響を及ぼします。また、TOEICでは受験英語で用いるような一般的な単語帳*1には含まれない英語が基本単語として出題されます。そのため、TOEIC向けの英単語帳をこなす*2ことが短期間での点数の上昇に大変効果的です。

次に、英文法に関してです。英文法は比較的、短時間で復習しやすい分野です。そのため、受験時にもちいた文法対策参考書*3を用いて比較や倒置など個々人が苦手な文法事項を復習するとよいと思います。改めて文法事項を一から復習するのは、時間的な効率性という観点からオススメできません。もし、手元に受験時に用いた文法対策参考書がないというような場合には、TOEIC向けの短い時間でできる問題集*4を用いて英文法を復習することのが効率的で良いと思います。

英文読解力やリスニング力ですがこのような力を短時間で伸ばすことが比較的難しいです。そのため、読解やリスニングは形式だけ慣れるたけにするのが良いと思います。形式になれるだけであれば、後で紹介するようにTOEIC対策参考書やTOEIC公式問題集を用いるだけでよいと思います*5。また、問題中の英文で問われる話題に関する知識も、これらの書籍を用いる際に拾得されると思います。TOEICは受験と異なりビジネスに関する話題が多いですが、深いビジネスに関する知識は問われません*6

最後に、スピーキングとライティングに関してですが、これらはTOEICで出題されないため対策する必要がありません。

これらをまとめると以下の表のようになります。

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英語の理解に必要な力とその対策にかんして。短時間でのTOEICのためには、まずTOEIC向けの単語を覚えるべきです。

実際にオススメする書籍とプロセス

今までの情報をまとめるとTOEIC用の単語帳の暗記英文法の復習TOEIC対策参考書の学習が有効だということを紹介しました。 これらを勉強する順序ですが、効果的なのは形式を知ること単語強化=簡単な文法復習です。そのため、まずTOEIC対策参考書をおこなうのが良いと思います。そして同時かそのあとに、空き時間などを活用し単語の暗記や文法の復習をおこなうのが良いと思います。もしまとまった時間を確保できる余裕があれば、最後にTOEICの公式問題集を解くことで時間も含めて形式に完全に適応できると思います。これらのプロセスによってTOEICの短時間での効果的な対策が可能になると思います。

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最後に実際の書籍について紹介しておこうと思います。

Z会が出版しているTOEIC対策の参考書です。この書籍は全てのパートを解説しているため、それぞれの量は少ないですが、その分初めてTOEICの形式をしるためにはちょうど良い書籍となっています。600点、730点と900点を目標すものがありますが、はじめて受けるのであれば600点と730点のどちらかであれば良いと思います*7。全てのパートを紹介している参考書であれば全ての形式を知ることができるので、この参考書でなくともどれでもよいです。

この単特急は、TOEIC対策用の単語帳です。TOEICの対策しようとする人は、まずこの単語帳をおこなうことをお勧めします。受験用の単語帳と比べると比較的短い単語帳ではありますが、この単語帳を最後まで覚えるとTOEICでわからない単語はなくなります。このため、比較的短い時間で非常に効果的に単語を拾得でき、文章のキーとなる単語がわからないということを避けられます。

文法事項は、復習程度にしておくのが最も効率がよいです。もし大学受験で用いた参考書がない場合はこの問題集をオススメします。この参考書を解くことで、TOEICの文法問題の解き方の肝を抑えることができると思います。このため時間配分などの面で、パート5,6の文法問題が足を引っ張る場合も、一度試してみるとよいと思います。

TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編

TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編

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TOEICの公式問題集です。TOEICは一度、形式が変わっているので参考書を購入する際に形式の変更に対応しているかどうか注意するとよいと思います。 時間に余裕があれば、公式問題集を時間を測りながら時間の配分の仕方や形式の確認のために用いるとよい思います。単純に文法事項の確認や単語の確認のために用いるのは、少し時間の効率性からいうと無駄かもしれません。

おわりに

今回の記事では、理系の大学生向けに短期間でのTOEICの対策方法を紹介しました。今回の記事が参考となれば幸いです。 繰り返しとなりますが、単語帳TOEIC対策参考書を基本として対策することが最も短期間で効果的なTOEIC対策となると思います。

また簡単にですが、過去の記事で理系の学校推薦に関して紹介しています。そちらも良ければご参照ください。

cat2tech.hatenablog.jp

*1:システム英単語、鉄壁、ターゲット1900など

*2:単特急

*3:Nextstage, 即戦ゼミなど

*4:新TOEIC文法特急など

*5:人によっては英文の論文の読解をおこなっていると思いますが、TOEICの文章は論文と比べると必要とされる予備知識もすくなく遥かに分かりやすいです。また、論文で図表を参照された際に、地の文と図表を交互に読んだ経験があればリーディングの読解問題で難しいと思う問題はないと思います。

*6:海外の方と共同研究している場合や外国人が同じ研究室にいる場合は、英文メールの形式や英文での講演の紹介文などを日ごろから目にする機会が多いと思うのでTOEICの話題に馴染みやすいと思います。

*7:周囲の人を見る限り、センター試験でコンスタントに160点~190点とれていた人が初めてTOEICを受けると、600-800点の間に収まるように感じます。そのため、センター試験が難しいと感じない人には730点向けのものを進めます。ちなみに授業などの合間の時間でTOEIC対策をおおよそ一か月程度すると、50~150点ほどスコアが伸びる人が多いです。